「ここに(自分の胸の部分を指して)ないものは
与えられなかった。申し訳なかった。」と
父は亡くなる少し前に私に謝ってくれたことがありました。
思ってもみなかった言葉だったので驚きましたが
最初で最期だったその謝罪は、私の中に
わずかに残っていた何かをすっきりとさせてくれました。
それまでのやり取りの中で
いろいろと気持ちをぶつけてしまったこともありましたが
本音でぶつかることができて良かったと思います。
父は、親からの愛情を充分に受けることがなかったため
私に愛情を上手く伝えることができなかったと言い
「お前は自分でそれを人に与えられるようになってくれ」
と言っていました。
父との間の葛藤は、父が亡くなる前に集結しました。
3世代で連鎖していることや、時代背景など含め
父と、葛藤してきた自分自身も
許すことができたことで気持ちが軽くなりました。
両親との間に葛藤がある方も
多くいらっしゃると思います。
人それぞれではあると思いますが
何かの形で本心が伝わるといいと思います。
話のできない状況にある方も
どうせと諦めずに関係性の見つめ直しを
してみてもらいたいものです。
相手への働きかけもそうですが
ご自身の中での捉え方が大切だと思います。
最終的には両親に対して感謝できることが
私たち自身の幸せにも繋がっているのでしょう。
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