私自身にも、うまくいかないのは自分のせいだという気持ちで自分を責めていた時期がありました。
日々起こる出来事に対して、ただ漠然と自分の至らなさが悪いのだと感じていたことがありました。
気づくと無意識に自分を責めるようになっていて、それが当たり前のようになっていたのでした。

 

「事あるごとに、悪いのはすべて自分のせいである。」という考えは客観的に見ると偏っているということがわかるのですが、それが当たり前の思考回路になっているということもあるのです。

それはいつ始まったのか?考えてみると、身近な人から投げかけられた一言によって、自分を責める思考が始まっていたりします。

赤ちゃんが自分を責める考えを持っているということはないので、過去の何かの出来事、誰かの一言によってその思い込みが始まっているということになります。

人生の一歩を踏み出そうという時に、自分を責めている気持ちからのスタートでは、土台がしっかりとしていないので、なかなか難しいということになってしまいます。

 

私自身も、自分を責めていて前に進めなくなった時に、その時の気持ちを人に伝えるために書いた手紙が、自分史となり、生まれてからその時に至るまで自分の気持ちがその都度どういうものだったかも合わせて振り返ったことがありました。

その時にはじめて、こういう性格の自分がこういう家庭で育って、こういう環境にあったら
こういう自分が今いるのは必然なんだと腑に落ちて、何も自分は悪くはないんだ!という気がしてきたのでした。

客観的に自分の人生、性格、家庭環境を振り返ってみて、自分を責める気持ちはなくなりました。

どこから自分を責めるようになったかについては、親の一言からだったということに気づきました。

親は親なりの価値観をもって子供のためを思った言葉であっても、子供に罪悪感、自分を攻める気持ちを持たせてしまうということもあります。

そこで「親のせいだ」ということではなく、この親の元に生まれてきた必然をどう捉えてそれを超えていくのか?ということが大切なのではないでしょうか。

 

もし、自分を責めてしまう気持ちが強い方は、一度客観的に自分の歴史を振り返ってみるとまた違った捉え方が見えてくることもありますので、時間をとってみてほしいものです。

 

 

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青柳裕美
青柳裕美心理カウンセラー
皆様のこころのサポーターとして、いつもここにいます

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