「自分の気持ちがわからない」

AC(アダルトチルドレン)にあてはまる方の中に、自分の気持ち・意見を聞かれてもわからないという感覚を持つ方がいます。

・幼少期に家族間で気持ちを言葉にする会話がない(親自身もそういった会話の経験がない)
「今日学校で何があったの?」「何をしたい?」等、子どもの気持ちを親が聞いてあげる発想、余裕がない
・親も生活していくのに必死、または仕事ばかりで子どもとの会話もほとんどない
・両親の不仲・口論が絶えない等で殺伐とした空気感 / 親が感情的、機嫌・イライラを出すことが多い
・親の過干渉・過保護または、無関心
・親が支配的であったり、心理的・身体的虐待がある等

全てではありませんが、上記に上げたような状態の中
家庭内の空気を読んで、親の望むような選択・行動を常にとってきた人たちは、
親元を離れたり、社会人になって気づくことも多いのですが、
自分がいつも目の前の人の求める答えを探してそこに沿うように行動していたことに気づきます。
自分の気持ちを出すことなく長い時間が経過し、家庭の中の誰もそれを受け取れる状況になく、家庭が大変な状態な中で生きているうちに、自分の気持ちがわからなくなるということがあります。

自分はどうしたいのか、自分の意見を聞かれてもわからないことがあり、
相手を優先した方が安心であったりします。そのあとでなんだかモヤモヤしたりすることも。

自分の気持ちがわからないと感じることは、
人が普通にできることがなぜできないのかと、自分がわからずにとても怖い感覚になったり、自己否定してしまったりすることもあります。

そんな時は、少しずつ、気持ちを紙に書き出すことをおすすめします。
今どうしたいのか、ということもそうですが、
アダルトチルドレンは、過去の部分、特に親との関係の中で多くの傷ついた経験を持っていて、その傷が癒されずに意識層に積もっていっぱいになっていることがあります。

その出来事一つ一つを、最初は出来事(いつ、どこで、だれが、何をした・何があった等)の事象だけでかまいませんので、書き出していくこと
いろいろ書き出していくうちに、出来事のあった時の気持ちが浮上してくることがありますので、その気持ちも書いてみましょう。

過去の出来事の際の気持ちであっても、自分の気持ちを聞いてあげることができれば、それは今、気持ちの消化をしていけるということです。
いまさらと言わず、少しずつ過去の感情を見ていってしっかりと受け取っていくことで、消化できることがあります。

ただ、初めの取り掛かりの時期は特に、一人ではとても大変な作業になるため、カウンセラーがお手伝いいたします。

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青柳裕美
青柳裕美心理カウンセラー
皆様のこころのサポーターとして、いつもここにいます

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