見えないレベルで起こってくること
カウンセリングでは、お話をしていただく中で、
普段は意識していない深い部分にアクセスしていくことがあります。
(カウンセラーの質問に対して、話したくないことを無理にお話していただく必要はございませんので、
ご安心ください。)
今まで人に話しづらかったこと、見ないように感じないようにしてきた本当の気持ち、
本当に言いたかったことなどを言葉にしていくうちに、
それらを意識の表面に浮上させることで
それまで均衡を保っていた意識の領域でのバランスが
一次的に変化することがあります。
全ての方に当てはまることではありませんが、
それまで抑圧してきた感情、感覚が表面化(体に感じられる)してくる、
バランスが変化するので、気持ちの不安定さを感じる等、
起こってくることがありますが、
これらは一時的に起こってくることになり、
また、落ち着いた状態になっていきますので様子を見つつ
経過を観察していただくとよいと思います。
カウンセリングの作用については時間をかけて少しずつ作用してくることもありますので、
カウンセリング後、数日、数週間~一か月程は、
体調の変化も含めて様子をみていただきたいと思います。
カウンセリングの継続については、気分・体調の少しでも良さそうに時に
お勧めいたします。
上記の起こってくる変化については、各個人によって感じる方もいらっしゃれば
感じない方もいらっしゃいますし、様々なご状況がありますので、
全ての方がこのような感じ方をするというわけではございません。
中には、そういった深い部分の解放により、体感としての変化が出てくることも
あり、それはとても大切なことだと考えています。
深い部分にある、負の感情・見ないようにしてきた感情は
消化されずにエネルギーレベルで、潜在意識に留まり続け、
似たような出来事(発生の元となった経験・関係性と同じような事)
に遭遇することによって、その解消が図られることがあります。
それらは、結局は、見てほしい感情として表面化してくることになるので、
できれは、意識上に上げ、(良い・悪い)(正しい・間違っている)の判断をすることなく
そのままの感情として認めていくことで、消化がおこってきます。
重要なポイントは
・出てきた感情・感覚をそのままに受け取ってあげること
・そのように感じた自分をそのままに肯定すること
・例えば感じないようにして、一人で抱えていた寂しいという気持ちに対して、
「寂しかったんだね」と改めて事実を受け入れるように受け取ってあげること
(これはシンプルなように見えて、寂しかったという感覚が置き去りにされていたことに感覚としてたどり着くには、
多少時間がかかることもあります)
それは「自分がそんなことを言っていてはいけない、周りも大変だったのだから」
「昔のことにいつまでもこだわっていないで忘れなければならない」「大人なのだから我慢しなければならない」
など、様々な考えによってそのままの感情を見ないようブレーキをかけている状態です。
そういった複雑に入り組んだ感情、思考をカウンセリングの場で吐き出していき、少しでも余裕を作った段階で、
感情の整理、消化、何かの気づきが起こりやすい状態に入っていけるようになっていきます。
カウンセリングを始めて、カウンセリング外の普段の時間を含めて起こってくる変化として
それらの解放が進んでくる(時間をかけて作用してくる)ことにより
気持ちに余裕が出てくることで、別の視点を取り入れることができやすくなったりします。
自分の本当の気持ちを受け入れて、尊重できることがその人の軸となり、精神的な自立に繋がり、
本当の意味で他者を尊重できるようになっていくのだと感じています。
カウンセリングでのご要望について
カウンセリングは、クライエント様の望む方向に向けて、カウンセラーがサポートさせていただく時間になりますので、
一回のカウンセリングごとに、心境、ご状況に合わせたサポートをさせていただけるよう、
ご要望がございましたら、何でもご相談くださいませ。
〔主に今日は話を聴いてもらいたいだけ〕というご要望もあれば、
〔コミュニケーション方法についての検討・提案〕など様々でございます。
こんなことでカウンセリングを受けてもいいのかと考えて躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
どのようなことでも構いませんし、前回のカウンセリングから時間が経っていても構いません。
また、思い立った時にお話しに来ていただくということでも構いません。
カウンセリングでは、クライエント様とカウンセラーの共同作業により
目に見えない意識レベルに作用にしてくることがありますので、
何より、私達カウンセラーが信頼される存在であることが大切なことだと日々感じております。